【書評】光本勇介『実験思考』
光本勇介『実験思考』
を読んだ。
即現金化アプリ「CASH」の起業家・光本勇介によって、
起業家マインドと「CASH」立ち上げの経緯、未来予想が綴られている。
編集者・箕輪厚介企画のNewspick×幻冬舎の刊行で、
サクセスストーリー+若者のやる気を鼓舞させるような内容という
お約束の傾向に付け加え、新たなビジネスアイデアが盛りだくさんな一冊。
即現金化アプリ「CASH」の存在をこの本で初めて知った。
買い取るモノの査定金額の根拠、実際に売れるかどうか、という点で不安視されそうなビジネスを収益化したのがすごい。
IT業界人に感化されず、市井の人々がいかに少額の資金繰りに苦労しているか、
そのニーズを市場創造に役立てているという視点は当たり前のようでいて
IT長者と横並びで付き合う立場では、難しいんだろうに関心する。
複数のビジネスアイデアが盛りだくさんで、
アイデア開示を惜しまないのも余裕に感じる。
実験の実行力(資金力や覚悟や行動力や人脈)がある人間が限られているから、
先手必勝で公開しているのかな。
実験し続けるには何よりも、勇気と覚悟が必要だよね。