【書評】前田裕二『メモの魔力』
前田裕二『メモの魔力』
を読んだ。
ここ最近はフレックス出社を多用していて、
朝の情報番組をコーヒー片手にぼうっと見ながら身支度をしています。
出発前の時間は子どもの頃からエキサイティングで、
5分で生死が分かれるようなハラハラが大人になってからも続いていますね。
あわてて、いつも何かを忘れてる。お弁当こさえても忘れてく。
立派な大人になれてなくて、残念だけれどこれが人生。
そんなことはさておき、前田裕二。
朝の情報番組でコメンテーターとして出演している青年実業家。
ネットビジネスの一角を担うSHOWROOMの代表。
本番中も、手元の紙に何やら書き付けてたんですよね。有名みたい、メモ魔って。
紙のノートにペンで手書きって、IT長者なのに親近感がわく。
モレスキンのノートが好きらしい。へえ。わたしはペーパーブランクス派だね。
NewsPicksから前田流メモが商品化されるらしい。
どりゃどりゃ。見てみたい。
前田流メモ術は、
備忘のためのメモ書きではなくて、アイデア出しのための書き付け。
アクションに至る転用のためのメモ。
ファクト(事実)→抽象化→転用というフローで思考がアイデアに落とし込まれるけれど、抽象化っていうからわかりにくい。
抽象化というより、考察とか仮説としたほうが分かりやすい気がする。
具体的なメモ術についての記載のあとは、
夢や目標の設定方法についても論じられていてベリー親切。
メモは手段であって目的ではない。メモを使って、なんとするのか。
目的やゴールに向かって、ちゃんとアイデア片手に戦略的に突き進みたいよね。
トップダウン型、ボトムアップ型と起業家の分類をしているけれど、
成功者はとにかく行動量が多いから、思考パターンはたいして関係がないように思える。
量が質を生んだ結果に思えて仕方がない。
行動量が少なくてビジネスで成功している人なんか皆無なんじゃないか。
いたら教えてほしい。
巻末の怒涛の質問集は、
就活生の自己分析にうってつけ。
徹底的に自分に向き合って、何者かになってほしい。