【書評】村山慶輔、やまとごころ編集部『インバウンド対応 実践講座 「エリア目線」で成果を最大化する成長戦略』
村山慶輔、やまとごころ編集部
『インバウンド対応 実践講座 「エリア目線」で成果を最大化する成長戦略』
を読んだ。
地域活性化・生き残りに向け、インバウンド施策に取り組もうとする地方の観光事業者向けの一冊。
内容も事例も充実しているし、具体的に誰をどのように巻き込んで何を進めていけばよいのか6つの観点の課題を解決する一連の流れが示されている。
「外国人観光客は宿に来るのではなく、街にくる」というメッセージ通り、個店ではなくエリア単位での改革を目していて、地方においては完全に正攻法だし納得できる。
集客だけでなく滞在時間を延ばすことや消費額を増やすことへの対策も充実している。 即実践性がある指南書。
インバウンドの6つの観点
・お金(キャッシュレスやATM)
・満足度(多言語・通信環境)
・滞在時間を延ばす(泊数を延ばす)
・リスク管理(保険や事前対策)
・ダイバーシティ(宗教や文化や食事制限や生活習慣)
・インバウンド人材
意外にも通信環境が大事なんだよね。
地方のベテラン事業者にはなかなか出てこない発想のように思える。
おっ!と嬉しくなった。
地元だが、城崎温泉が街自体がひとつの宿というコンセプトを持っていたとは知らなんだ。
駅が玄関、足湯もあるしね。
外湯めぐりも宿の中でお風呂を行き来しているという世界観を徹底して
快適に整えたらそりゃ外国人もほっとかないよね。
インバウンドマーケティングって興味深い。
もっと知りたい。